2014年04月09日

ケニー・クラークとフランシー・ボーランのサックス・ノー・エンド

前回に引き続きサックス・アンサンブルです。前回書きましたように、この曲、学生時代によく聴いた曲です。

ケニー・クラークとフランシー・ボーランの双頭バンドによるサックスのソリをフィーチャーした曲で、「サックス・ノー・エンド」というアルバムの中の同名の曲です。

このサックス陣、テナー3本 アルト1本 バリトン1本という編成で、最初一人ずつ全員がソロを取り、その後ケニー・クラークとケニー・クレアのドラム・ソロ。そして満を持して一挙にソリに突入します。(経過2:30位から) ソロの順番はジョニー・グリフィン(ts)、トニー・コウ(ts)、ロニー・スコット(ts)、サヒブ・シハブ(bs)、デレク・ハンブル(as)で、1分20秒ほど重厚でスインギーなサックス・アンサンブルが楽しめます。

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昔聴いたレコードではトニー・コウ(ts)、ロニー・スコット(ts)の代わりにカール・ドレヴォ(ts)、エディ・"ロックジョウ"・デヴィス(ts)が録音に加わっています。因みに録音されたのは1967年6月18日ということですからもう今から47年も前になるんですね。

尚、ケニー・クラークはバップの初期に活躍し、モダン・ドラミングの開祖と言われる人で、パリを中心にヨーロッパで活躍した黒人ドラマー。一方のフランシー・ボーランはベルギー生まれのピアニストでこのアルバム8曲中5曲の編曲を担当しています。

この二人とマネージャーの3人がこのオーケストラを指揮運営しており、演奏や録音の都度ヨーロッパ各国にいるメンバーを呼び寄せていたそうです。この「サックス・ノー・エンド」には8曲が収められていますが、メンバーが集結してわずか7時間の練習でレコーディングを仕上げたという実力者揃いというのにも驚かされます。


 



 サックス・ノー・エンド(紙ジャケット仕様) [Limited Edition] / クラーク・ボラン・ビッグ・バンド (CD - 2005)



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2014年04月07日

スーパー・サックスの Just Friends

先月、「チャーリー・パーカーの Just Friends」のページでTbacchusさんのコメントをいただき、ご紹介されたスーパーサックスの演奏を聴いて、これは是非お気に入りに載せたいと思っていましたが、今日やっと実現しました。

スーパーサックス、いいですね〜♪ この重厚でスイング感溢れるサックスのソリ!

40年以上前に夢中で聴いたケニー・クラークとフランシー・ボーランの双頭バンドによる「SAX NO END」というアルバムを思い出しました。

そのアルバムの中の『SAX NO END』という曲。それもまた近いうちに載せようと思っていますが、聴いていて心地よいというか、ジャズの醍醐味を思いっきり感じさせられる演奏という意味ではこの 『Just Friends』 『SAX NO END』 、どちらも共通するものがあると思います。

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スーパーサックスはチャーリー・パーカーのアドリブに魅せられたアルト・サックス奏者メッド・フローリーが、パーカーのアドリブ演奏をアンサンブルで再現したいとの思いから、ベーシストのバディ・クラークと共に地道な採譜・編曲の作業を長期にわたって行った末にようやく結成されたバンドです。

その代表作が「スーパーサックス・プレイズ・バード」。1973年ロサンゼルス、キャピトル・レコード・スタジオで録音されました。メンバーはメッド・フローリー、ジョー・ロペス(as)  ウォーン・マーシュ、ジェイ・ミグリオリ(ts) ジャック・ニミッツ(bs) バディ・クラーク(b)他。

『チュニジアの夜』、『パーカーズ・ムード』、『オー・レディ・ビー・グッド』、『ココ』、『スター・アイズ』などパーカーの演奏で有名なジャズの名曲が10曲収められた名盤です。


【パーカーズ・ムード】
 


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 スーパーサックス・プレイズ・バード / スーパーサックス (CD - 2010)



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