「スイングしなけりゃ意味ないね」の邦題のように、ジャズは理屈じゃなくて心と身体で感じる音楽であることを象徴した曲です。
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この動画は、JATPならではの豪華メンバーです。
ボーカルのエラ・フィッツジェラルドをバックで支えるのは、オスカー・ピーターソン・トリオ(オスカー・ピーターソン(p)、レイ・ビラウン(b)、ハーブ・エリス(g))と、ソリストとして参加したスタッフ・スミス(vl)、ロイ・エルドリッジ(tp)です。
ハーブ・エリスはこの年に退団しているので、これがこのメンバーでの最後または最後に近い演奏ということになります。
ハーブ・エリスの後、ギターの代わりにドラマーのエド・シグペンが参加し、「ザ・トリオ」と呼ばれた黄金のトリオがスタートすることになります。ロンドン・ハウスでのライブアルバムを筆頭に数多い名演アルバムをヴァーヴに残しています。
JATPについては、ジャズ界の大物プロデューサー、ノーマン・グランツが企画したジャム・セッションの定期的な興行をいいます。
初めはハリウッドのクラブを借りて各楽団のジャズメンが仕事の合間にやるジャム・セッションを一般に公開することを企画し、それが大当たりをすると次第に規模を拡大し、やがてデューク・エリントン楽団やカウント・ベイシー楽団、ジミー・ランスフォールド楽団のメンバーたちが参加する本格的な一大ジャム・セッションを行うようになりました。
1944年7月にはロサンゼルスにあるフィルハーモニック・オーディトリアムにおいてオールスター・メンバーによる一大ジャム・セッションが開催され、大成功を収めます。
その時、この企画は「A JAZZ CONCERT AT THE PHILHARMONIC AUDITRUM」と名付ける予定でしたが、会場正面のパネルにこれだけの文字は入りきれず、結局、「JAZZ AT THE PHILHARMONIC」という名称に短縮。
それ以降もこの会場を中心にこのジャム・セッションを行ったので、「JAZZ AT THE PHILHARMONIC」のそれぞれの頭を取って、JATPと呼ぶようになりました。
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この曲は≪My Library≫にも収めてあります。It Don't Mean A Thing(1)をクリックしてから<他のアーティストを見る>をクリックするとJATP以外にも様々なアーティストの動画を見ることができます。