2011年10月10日

ビル・エヴァンスのWaltz For Debby

1956年、ピアニストのビル・エヴァンスが兄の娘デビー(当時2歳)のために書いたワルツの名曲。初リーダー作『ニュー・ジャズ・コンセプションズ』でまず取り上げ、1961年にヴィレッジ・ヴァンガードでの決定的バージョン『ワルツ・フォー・デビー』が生まれました。ジャズというジャンルに囚われずに美しい音を楽しむという意味でも "いい曲" だと思います。

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このアルバムを愛聴盤にしている人もとても多いようです。最初の『マイ・フーリッシュ・ハート』がまたしっとりとしたいい曲で、その後にこの曲が続くので、このアルバムの第2楽章のようなイメージがあります。

またこのジャケットがいいんだなあ。
このちょっとぼかしのかかった黒いシルエット。ピンクがかったバックと周りの黒の対比もイケてます。センスがいいジャケットで、多分名盤紹介などでは必ず出てくるのではないでしょうか。

ワルツ・フォー・デビイ+4 / ビル・エヴァンス, スコット・ラファロ, ポール・モチアン (演奏) (CD - 2007)

もうだいぶ前になりますが、邦画の『大停電の夜に』という映画を観ました。その時、映画の中ではずっと『マイ・フーリッシュ・ハート』が流れていましたが、最後のキャスト紹介の字が流れるスクリーンにはこのジャケットをベースにした配役のシルエットが映し出されていました。ストーリーはよく憶えていないのに、ラストのこのジャケットは何故かはっきりと記憶に残っています。


この曲、ボーカルでも取り上げられているんですね。作詞家のジーン・リースが詞をつけ、スエーデン歌手モニカ・セッテルンドが1965年、ビル・エヴァンスの伴奏で『モニカのワルツ』としてレコーディングしています。サラ・ボーン、トニー・ベネットもこの曲を取り上げています。

In her own sweet world
Populated by dolls and clowns
And a prince and a big purple bear.

Lives my favorite girl,
Unaware of the worried frowns
That we weary grown-ups all wear.

In the sun, she dances to silent music,
Songs that are spun of gold
Somewhere in her own little head.

One day, all too soon
She'll grow up and she'll leave her dolls
And her prince and that silly old bear.

When she goes they will cry
As she whispers "Good-bye."
They will miss her, I fear,
But then so will I.


【トニー・ベネット&ビル・エヴァンス】




posted by jazzinn5 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日のお気に入り曲♪ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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